日本共産党の酒井宏明群馬県議の一般質問を傍聴しました。
今回最も注目されたのは、朝鮮人追悼碑の撤去に関する質問です。
県外からも傍聴者が来て、酒井県議の質問を見守りました。
撤去された朝鮮人強制連行追悼碑「記憶 反省そして友好」は
群馬県における日朝友好のシンボルでもありました。
これが政治の介入により、力づく、重機で撤去されました。
歴史否定とヘイト集団に県が屈したと優しめの表現をする人たちもいますが、私はヘイト団体と協調し気に入らない主張や表現物を排除した群馬県の暴挙だと思います。
2017年には芸術家の白川昌生さんが、追悼碑をモチーフにした作品を近代美術館に展示しようとした際、県から撤去を指示される指示がありました。芸術作品の内容について行政が口出しするのは、表現の自由への侵害です。
一握りの右翼団体の圧力に屈し、朝鮮人追悼碑撤去の代執行を強行した群馬県に対し、国際社会からも厳しい目が向けられています。撤去は歴史を否定する歴史修正主義者への加担と捉えられても仕方ありません。
酒井県議の追及に対する県知事の答弁を簡単に要約すると
碑文の内容を否定するものではなく歴史修正主義には当たらない
碑の撤去は、ルールを守らなかった設置者の問題
この一点張り。かなり無理があります。
山本一太群馬県知事のもとで行われた、追悼碑を重機で破壊する撤去の代執行ですが、本来は追悼碑を破壊せず設置者に変換すべきものです。破壊行為自体が、歴史否定論に等しい行為だと県知事は自覚すべきです。そもそも、県が代執行の根拠とする最高裁判決ですが、決して撤去を命令する判決ではありません。あくまで設置期間の更新の不許可処分を認める判決に過ぎませんでした。
しかも、市民団体から撤去命令の取り消しの訴え提起があったにもかかわらず撤去が強行されました。
朝鮮人追悼碑を破壊した群馬県の暴挙は、歴史の事実に蓋をしようとする愚かな行為として、未来永劫語り継がれることでしょう。忘れてはいけません。山本知事の責任もしっかりと語り継ぎましょう。
でも一番大切なことは、碑は重機で破壊できても、歴史の事実を消すことはできません。
これからの運動が大切です。日朝の友好、歴史を語り未来に繋ぐことが大切です。
思想信条を超えて、力をあわせていきましょう。
酒井県議は、そのほかにも県職員採用の国籍条項撤廃、ヘイトスピーチ禁止条例、桐生市の生活保護行政の問題、公共交通の支援について質問しました。公共交通の支援については、福祉に無関心な県の姿勢がよくわかりました。また更新します。
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