元総社町で行われている遺跡の発掘調査の説明会に行ってきました。推定上野国府跡と元総社蒼海遺跡群の調査です。
政庁跡として推定される宮鍋神社の近くから礎石建物跡などが見つかったことから注目していました。この遺跡の周辺地域は、縄文時代から平安時代に至る様々な遺構や遺物が見つかっています。区画溝や版築なども大変興味深かったです。
説明会は4部に分けて行われ、1時間、たっぷりお話をきくことができました。前橋の文化財保護課の良さは、この仕事の丁寧さですね。説明も丁寧。説明会資料も、わかりやすく説明するための努力がされています。今回は小さなお子さんもいたので、こうした子どもたちにどう伝えれば興味を持ってもらえるのか、いろいろと考えながら説明を聞きました。文化財の保存と活用。みんなで文化財の価値を共有できるよう、私も議員として努力していきたいと思います。
今回の調査では、礎石建物であった可能性が高い礎石の根石らしきものも見つかりました。官衙(役所)跡の可能性もあります。
古墳時代から平安時代の建物群が出ていますが、古い時代の建物跡の上に、礎石建物跡がある様子など時代の移り変わりが遺構からはよく見え、非常に勉強になる遺跡群です。
今後、専門家を交えた判断をすることになると思いますが、どのような結論になるか楽しみです。
この地域は、区画整理により、調査ののちは埋め戻されて、開発されることになります。
大変重要な遺跡が失われることが何より残念ですが、この調査の成果を後世につなぐための方法をしっかり考えていきたいと思います。
説明会のあと、近所の韓国料理屋さんでブデチゲを食べました。おいしかった!
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