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共産党って「共産主義者」じゃなくても入れます。質問への答え。

本文に入る前に、ぜひ共産党の規約と綱領を紹介します。


1、社会主義・共産主義者でなくても共産党には入れます

私は、Twitterのプロフィールに「共産主義者ではありません」と書いています。この表記に対する質問があったのでぜひこたえたいと思います。周りからしたらどうでもいい話ですが、一人の自由主義者の私には重要なので表記しています。


この根拠は、党規約に求めることができます日本共産党は「日本の労働者階級の党であると同時に、日本国民の党」(規約第2条)です。「党の綱領と規約を認める人は党員となることができ」ます(規約第4条)。規約では共産主義者であることを要件としていないことが、私が共産党に入るハードルを取り払ってくれました。


私にとっては、自由と民主主義、平和の社会を目指し活動してきた共産党の活動、地域に根差して社会をよくするために奮闘する議員さんや党員さんの地道な活動に強いシンパシーを感じていたので、私の価値観にかみ合う共産党への入党を自分の意思で希望しました。


ちなみに私の入党のきっかけは平和です。目標は安保条約をなくすことです。平和と自由主義の追及のために共産党で活動しています。共産党は、自由と平和を実現するための手段だと考えています。


実際に共産党に入ってみると、様々な立場や思想、価値観の人がいます。共産党の会議に行って驚いたし、様々な人と交流し、沢山のことを学んできたと思います。


未来社会の姿として共産主義に対する考え方も明確にしている点には抵抗はなかったので、「ま、いっか」という感じで規約と綱領を認めてお気軽に入党した私は共産主義者になる意思はなく、あくまで「自由主義者」として活動しています。


共産党とは遠そうな人も、綱領の目指す未来社会に共感し党員として誇りをもって活動している人がたくさんいます。こうした方々が綱領に団結して党を支えているのが共産党の活動の面白さと魅力だと思います。


いろんな価値観や思想があっていいんです。色とりどりな党の方が絶対に魅力があります。この時に無責任、組織がバラバラではいけないから、規約と綱領での統一と団結を大切にしています。


綱領は、社会主義・共産主義に進む未来社会を展望していますが、党員個人に「社会主義者」「共産主義者」であることを要求していません。共産党の考える社会主義、共産主義についても後述にて少し考えてみたいと思います。私自身は、社会主義や共産主義へのあこがれが深いわけではないので、今回は党の綱領を考える上でいい勉強の機会です。


2,共産党の未来社会への展望、社会主義・共産主義への進み方について

日頃、共産主義や社会主義について、私はあまり深く考える機会がありません。私の日常生活で最も大切にしている指針は、日本国憲法だからです。そんな私でも受け入れられる共産党の目指す社会の姿の理由を説明します。


少し日本共産党綱領も参照しながら、私の考え方を説明します。ちなみに綱領とは、政党や団体・法人の「基本政策」「目標」を書いたもの文書です。共産党員は綱領に団結して活動しています。


綱領は最終章の「未来社会論」の冒頭で「発達した資本主義の国での社会主義・共産主義への前進をめざす取り組みは、二一世紀の新しい世界史的な課題」としています。共産党が社会主義・共産主義を目指していることはここからもわかります。


但し、社会主義・共産主義を目指す政党に入ることは、直ちに共産主義者となるわけがありません。宗教団体じゃないのだから。あくまで社会主義・共産主義を目指すという政党の方針を個人として認めているだけです。


そもそも私を含む党員の間でも「社会主義革命」「共産主義革命」については「直ちに実現しよう」というような合意はしていません。実際綱領でも、「現在、日本社会が必要としている変革は、社会主義革命ではなく、異常な対米従属と大企業・財界の横暴な支配の打破――日本の真の独立の確保と政治・経済・社会の民主主義的な改革の実現を内容とする民主主義革命である」としています。


実際、党員の多くがリアリティをもって共有する展望は「民主主義革命」の実現だと思います。社会の矛盾やゆがみを作り出している日米安保など対米従属と大企業・財界言いなりの政治を変えない限り、さらに先の社会を展望できるわけがありません。


共産党が掲げる「革命」は、選挙で多数の支持を経て社会を変革していく「多数者革命」という民主主義社会では当然の手続きを前提としています。選挙でもっと多くの支持を得ない限り実現できるわけがないのです。


そして、「国有化」や「集団化」、「統制経済」は注意深く否定しています。


では、共産党はどんな未来社会を目指すのか。綱領は「未来社会論」としてその展望を語っています。


綱領では、社会主義的変革について「この変革は、生産手段の社会化を土台に、資本主義のもとでつくりだされた高度な生産力、経済を社会的に規制・管理するしくみ、国民の生活と権利を守るルール、自由と民主主義の諸制度と国民のたたかいの歴史的経験、人間の豊かな個性などの成果を、継承し発展させることによって、実現される」と書かれています。


そして、その先に展望する社会像として「二一世紀を、搾取も抑圧もない共同社会の建設に向かう人類史的な前進の世紀とすることをめざして、力をつくす」としています。


平和の実現、社会から搾取と抑圧をなくし、一人一人を大切にする社会を目指す共産党の未来社会への展望は、「恒久平和主義」「個人の尊厳」を最も大切にする日本国憲法の理念とも広く一致します。だからこそ、共産主義者ではない私でも受け入れることができるのです。


質問への回答にはなっていないかもしれませんが、Twitterでやり取りした質問への回答は以上です。

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