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総社古墳群へ現場視察

宝塔山古墳と蛇穴山古墳の調査の状況をうかがうため、現場視察に出かけてきました。

様々な成果と今後の可能性の見えてきた調査です。

19日と20日には、議会でも求めていた現地説明会も実施され

定員を超える140名が集まりました。

保存を目的に国と県もかかわって行われる異例の調査の現地説明会には

全国の学者さんも駆けつけたそうです。

まさに注目の古墳です。

開発のための調査ではなく、保存のための調査は非常に貴重です

その意義と総社古墳群の価値をしっかり発信しつつ、ぜひ古墳群を一体に国史跡の指定をうけ保存と整備へ力を尽くしていきたいと思います。

実測調査が行われていました。お疲れ様です。

蛇穴山古墳は、細かく何段にも意思が積まれています。石積塚古墳を思わせる古墳で、本当にきれいに葺石が吹かれている様子が冒頭の写真でわかると思います。昨年は愛宕山古墳が2段築成と思われていたものが、3段築成であったことがわかり全国で注目されました。蛇穴山古墳は、群馬県内で最後に築かれた主要な古墳です。全国で古墳が薄葬化していく中で、群馬では最後の最後まで立派な古墳が作られました。畿内の中央政権とと地方豪族の様々なせめぎあいがあった時代だと思います。もっと多くの方々に注目していただきたいと思います。

今後の専門家がどのようにまとめていくのか、今からワクワクしてきます。

墳丘本体の立ち上がり部分も見えてきました。墳丘部分の根石もよく見えていました。上にかぶさるもう少し確認に時間が必要なようです。墳丘の角と思われる場所に敷かれた細長の石が角を決める石でしょうか。

次に、宝塔山古墳。偶然らしいですが墳丘隅の立ち上がりも確認できました。構成の開発で墳丘の立ち上がり部分はだいぶ削られていますが、わずかながら貴重な発見となりました。これは大掛かりな事業となりますが、できれば墳丘本体の調査も実現していきたいと思います。

最後に、蛇穴山古墳も宝塔山古墳も、濠や墳丘には厚い火山灰が。1108年(天仁元年)の浅間山の天仁噴火の火山灰が積もっていました。浅間山が大きな噴火を起こすと、前橋市も災害の射程になるのですね。火山災害の対策も危機管理上欠かせないことがよくわかります。

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